1週間投稿を飛ばしてしまいました。
AIが東大理科三類の入試において合格得点を超えたということが話題になっているので、今日はそのことについて。
英語で点数を稼いだ一方、数学の論証はイマイチだったようです。
いずれにせよ合格点は上回ったということで、人間臭い「入試」というシステムにおいても、いよいよAIの能力が通用するようになったということなのですごいことです。
ちなみに、数学がまだまだ苦手なのか、それとも日本の入試における数学が特殊なためにうまく対応できなかったのかは不明ですが、特殊な状況あるいはある特定の状況において能力を発揮するには、改善の余地がまだまだあるということなのでしょうか。
当然AIの能力は時間が経てば経つほど向上するわけなので、いずれ解消していく弱点なのだとは思います。
そこで、我々のような塾がAIとどう付き合っていくのかは、非常に大きな問題です。
自分は問題作成や添削、採点などでも使用していて、もはやなくてはならない存在です。
現行の入試制度はすぐになくなることはないとした場合、生徒のAI使用は塾業界にとって脅威になるというのはある意味正しく、ある意味正確ではないような気がしています。
使っていると分かると思うのですが、AIから出てくるアウトプットは、使用者が想像もしなかったような、全てを解決してくれる素晴らしいものではありません。オーダーした通りのもの、あるいは、それを下回るものであることが普通です。むしろ、思ったものと違うものが出てくる方が多いのではないでしょうか。
つまり、理想のアウトプットが欲しいのなら、まず理想のアウトプットが何であるかを明確に言語化しなければならないということです。
そして、そのオーダーを正確に伝えないとならないわけです。
ですので、学習が楽になって成績がメキメキ上がるような状況ではないし、むしろ、すでに自立・自律して学習できる姿勢がより求められるツールだという印象です。使っていて思うのが、言葉選びや文の構造への気配りが必要で、結構頭を使う作業だということです。
塾は生徒にAIを使って学習することをもっと推奨して良いと思っています。
むしろ「面倒だから使わない」というのは、先生も生徒もダメだと思います。
また、別の視点で見ると、検証する習慣が身につきます。
AIのアウトプットが自分が欲しているものであるかどうか、当然ながら確かめなければなりません。
そのためには、読解力も必要ですし、批判的な視点も必要です。ということで、出てきたアウトプットに対しても頭を使うわけです。
だから、曖昧なプロンプトで出てきたアウトプットを無批判に受け入れると、プラスどころか大きなマイナスにもなりかねません。
塾は本当の意味でAIを使って学習できる生徒をしっかり育てなければならないのだと思います。
現状から鑑みると、AIは万人に利する可能性は秘めているものの、効果的に使える者とそうでない者の格差を決定的に広げてしまうかもしれない、ある意味諸刃の件であることは理解しておく必要があります。
使ったほうが絶対頭が良くなると思いますよ。
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