858年に締結された日仏修好通商条約160周年を記念して、日仏では「ジャポニズム」と銘打ち数々の行事が展開中だ。ところが、その4年後の1862年に徳川幕府が条約交渉のために フランスなど条約国5カ国に派遣した使節団のことは忘れられている。しかし、この使節団こそ日仏の最初の出合いである。一行の中には当時27歳の福澤諭吉も翻訳担当として参加していた。 彼は帰国後、主としてフランスで仕入れた「民主主義」をはじめ様々な事象を記した『西洋事情』 を出版し20万部のベストセラーとなり鎖国250年の日本人を覚醒させた。一方、フランス人も極東の「野蛮人」と考えていた日本人が、洗練された着物をまとい、英語、オランダ語を流暢に話す知的レベルの高い教養人だったので、すっかり魅せられる。当時の新聞や週刊誌はフランスに 約1ヵ月滞在した彼らを毎日記事にした。 パリは当時、ナポレオン三世の豪華絢爛たるブルジョ ア文化の時代。写真家ナダールの時代でもある。ナダールのほかに、無名の写真家ポトーが撮影 した丁髷姿の若き福澤諭吉をはじめ、当時の日本のサムライの肖像写真からは開国に向けての 覚悟と意気込みが読み取れる。現代の日本人が忘れがちな真のサムライ魂を、彼らの写真を見 ることで思い出したい。
「パリの福澤諭吉」(中央公論新社)の著者で元産経新聞パリ支局長の山口昌子さんの講演会 が2018年9月14日(金)18時-20時フランスカード美術館で催されます。 参加ご希望の方は富樫、藤原まで入場予約をお申し込みください。kaz@ganbalo.org 藤原は当日受付におります。奮ってご参加下さい。
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