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眼のお話 ドライアイ②
1年以上
前回のドライアイについての続編です。
涙は目の表面を潤わせるためだけでなく、角膜や結膜の細胞に栄養を供給しています。ドライアイになると目の表面細胞に傷が付きやすくなってきます。
年齢を積み重ねてくると、涙の分泌量や質が低下してきます。
女性にドライアイが多いイメージがあるかと思いますが、実はその通りなんです。ただ、原因は特定できていません。パソコンや最近では携帯も多くの方がスマホを使用しているのでモニターを見つめることが多くなっていることも要因と言われています。
今のように冬場の乾燥した季節で特にドライアイを悪化させる方が多く見られます。エアコンの吹き出し口に当たるような場所は避けた方が良さそうですね。また、コンタクトレンズ装用者では、ドライアイの割合が多いことは皆さんもよくご存知かと思います。
そして喫煙!!本人が吸わなくても煙に曝された環境下においてはドライアイの方にとっては苦痛です。
実は内服する薬でも影響が出ることもあるのです。
血圧を下げる薬や向精神薬などは涙の分泌量が減少することがあります。
そして意外にも点眼薬にも注意すべき点が。ドライアイの方は目薬に頼る傾向がありますが、数多くある目薬の中には涙の安定を低下させ、角膜に障害を与えやすくなる成分が含まれているものもあります。
ドライアイは点眼薬の中に含まれる防腐剤などによる障害も起こりやすくなりますのでご注意を。
全身の病気に伴うものの例では「シェーグレン症候群」という涙腺・唾液腺に対する自己免疫疾患では、強いドライアイを生じることがあります。
シェーグレン症候群を患った患者様は白内障患者様でも時折見かけます。
主に慢性唾液腺炎、乾燥性各結膜炎などが主な症状ですが、全身の臓器の病変も伴うため、内科・眼科・耳鼻科・歯科口腔科の各診療科が共同して診療を進める必要のある病気です。
この病気は女性に多く、発症年齢は40〜60代となっています。とにかく言える事はドライアイを侮ってはいけないということです。
ドライアイは目が乾く、疲れやすいで片付けられる傾向がありますが、症状によっては深刻なことも含んでいます。
視機能異常にもつながるドライアイは「慢性疾患」である事を皆さんにも知っていただければと思います。
あまりにも不快感が続くようなら是非、眼科を受診してみてくださいね。
* ドライアイの検査
涙の量を調べる「シルマー試験」が一般的です。専門のろ紙を瞼の縁に挟んで5分程度でどのくらいの長さが濡れていくかを調べます。
短い時間での検査ですので、外来のみで強い痛みなどはほとんど感じません。
* ドライアイの治療
症状が軽い場合は、潤いを持たせる点眼薬で症状を和らげていきます。
人口涙液・ヒアルロン酸製剤・ムチンや水分を分泌させる点眼薬などが使用されます。他の治療法では「涙点プラグ」をして涙の生理的な排出を人為的に遮断するような治療を行うこともあります。
* 改善に向けて
長時間のVDT作業などを避け、適度な目の休息を取ることが大切です。コンタクトレンズの装用も極力短い時間にしていくことをお勧めします。
他では加湿器などを利用して目の保湿を図ることも良いですね。
ドライアイは失明などを引き起こすような重篤性は少ないものの、慢性的な目の不快感や疲れを招き、QOLを下げていくことも症状によっては考えられます。
何度も繰り返しになりますが、眼科受診をして正しい治療をしていくことが改善の近道です。
お知らせ一覧
2019-04-02
2019-03-19
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2019-03-18
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