◎国内入試の変化と海外生入試の動向
近年、国内の大学入試において、一般選抜(旧一般入試)での受験者数が著しく減少しています。
これは、学校推薦型選抜や総合型選抜といった多様な選抜制度を利用する受験生が増加していることを意味します。
このような国内の入試制度の変化は、帰国生入試を含む海外からの大学入試の難度にどのような影響を与えているのでしょうか。
◎総合型選抜と帰国生入試の「垣根の消滅」
そもそも、海外生を対象とした帰国生入試の選抜方法は、総合型選抜の要素を元々強く含んでいます。具体的には、IB(国際バカロレア)等の統一テストのスコアや学校成績、TOEFLやIELTSなどの外部英語試験のスコア、面接などを総合的に評価し、合否を判断します(大学・学部によっては、別途学科試験が課されることもあります)。
したがって、国内入試において総合型選抜や推薦型選抜が一般化することで、帰国生入試と国内生を対象としたこれらの入試の選抜方法における垣根は、ほぼ無いに等しい状況が生まれています。実際、一部の大学・学部では、「帰国生入試」という独立したカテゴリーを廃止する動きも見られます。
◎海外生にとってのメリットとデメリット
では、海外生・国内生の垣根がない中で総合型選抜入試が主流になることは、海外生にとって有利な状況をもたらしたのでしょうか。
◾️メリット:
帰国生入試が存続しつつ、さらに総合型選抜や推薦入試が実施されている大学・学部であれば、海外生にとっては受験機会が増えるため、好ましい状況だと言えます。
◾️デメリット:
一方で、帰国生入試を廃止し、かつ総合型選抜のような代替となる入試がないケースも生まれています。この場合、海外生は一般選抜を受験することになるため、準備の負担が増し、結果として志望校から外さざるを得ないこともあり得ます。
また、大学側が海外生を4月入学ではなく、秋入学の英語プログラム(国際プログラム)の受験生として意図的に誘導するケースも存在します。
◎入試環境の変化と影響を受ける層
いずれにせよ、数年前から海外生を取り巻く入試環境は複雑に変化しています。その流れの中で、易化する大学・学部と難化する大学・学部の難度のギャップが広がってきている印象です。
海外生は滞在国でインターナショナルスクールか現地校に在籍し、IBやその国の教育制度に則って学習を進めます。
◾️影響が少ない層:
高い英語力を持ち、IBなどの統一テストで高スコアを修めている生徒に関しては、国内の入試制度がどう変わろうとも、影響はほとんどありません。
◾️影響が大きい層:
影響を受けるのは、英語環境での歴が比較的浅い受験生です。具体的には、TOEFLで65~80点あたりのスコア帯の受験生が該当します。
この層の受験生は、入試に向けた学習の進め方、特に出願時のスコアの向上や、小論文や数学といった追加科目の準備の深度によって、合否に大きな差が生まれやすいと言えます。
受験において、実際にどのような有利な点、不利な点が具体的に生まれているのかについては、次回詳しくお話ししていきます。
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